加齢臭の予防
加齢臭の予防のためには、体内の活性酸素を減らすことが重要です。
活性酸素の働きを抑えることを「抗酸化」といいますが、この抗酸化作用のある食品を積極的に摂るのと同時に、パルミトオレイン酸の原料となる動物性脂肪の摂取を控えることが、加齢臭の予防に効果があります。
和食には動物性脂肪が少なく、抗酸化作用のある食品が多く使われていますので、加齢臭の予防には一番適しているといえます。
また生活習慣も活性酸素の増加に密接に関わっています。
ストレス、お酒、たばこ、運動不足など、いわゆる生活習慣病になりやすい生活習慣は、そのまま加齢臭の増加につながるといってもよいでしょう。
抗酸化食品の摂取
私たちが普段口にしている食品には、抗酸化作用のあるものが数多くあります。その代表が、ビタミン類(ビタミンC、ビタミンE)、カロチノイド(βカロチン、βクリプトキサンチン、リコピンなど)ポリフェノール類(フラボノイド、カテキン、イソフラボン、アントシアニン)などです。
これらの成分が多く含まれる食品を摂ることによって、活性酸素の発生が抑えられ、加齢臭の予防ばかりでなく、様々な病気を予防することができます。
●ビタミン類
抗酸化作用が特に強いのが、ビタミンCとビタミンEです。
特にビタミンCとEを一緒に摂ると抗酸化作用が高まります。
ビタミン類は加熱すると壊れやすいため、できるだけ非加熱のまま摂取するのが望ましいです。
・ビタミンCを多く含む食品
ブロッコリー、ほうれん草、ピーマン、トマトなどの野菜、柑橘類の果物
・ビタミンEを多く含む食品
カボチャ、さつまいもなどの野菜類、うなぎ、サンマ、マグロなどの魚類、
プルーン、ブルーベリーなどの果物、ナッツ類、食物油類
●ポリフェノール
ワイン、チョコレート、ぶどうなどに多く含まれています。
お茶のカテキン、大豆のイソフラボン、ブルーベリーのアントシアニンもポリフェノールの一種です。
●カロチノイド
カロチノイドとは、緑黄色野菜や果物に含まれる色素成分の総称で約600種類以上あり、抗酸化作用が知られています。
代表的なものが、ベータカロチン、リコピンなどです。
・β-カロテン
にんじんやパセリ、ほうれん草などに多く含まれます。
・リコピン
トマトの赤い色素に含まれる成分です。
生活習慣の改善
●お酒、たばこは控える
酒は体内では異物として肝臓で解毒され、活性酸素を発生させます。
たばこは、たばこの煙そのものに活性酸素が含まれています。
●激しい運動は控える
活性酸素は、普通に呼吸しているだけでも発生します。
特に激しい運動をすると、急激に呼吸量がふえ、活性酸素も多く発生します。
ウォーキングなどの軽い運動を長時間続けることが望ましいといえます。
●加工食品は控える
食品添加物は、体内では異物として肝臓で解毒されます。その際に活性酸素が発生します。ほとんどの加工食品には食品添加物が含まれているといっても過言ではありませんので、できるだけ加工食品は控えるようにします。
●ストレスを溜めないようにする
ストレスも活性酸素を増加させる要因となります。ストレスを受けると体内ではホルモンが分泌されますが、そのホルモン分泌の際に活性酸素が発生します。